この度アメリカのトレド大学が「スマートフォンやパソコンを長時間使い続けると、失明が早まる恐れがある」という趣旨の論文を発表しました。
黄斑変性症の進行を早める
スマホやパソコンなどのデジタル端末から発せられるブルーライトは、可視光線の中で最も強いエネルギーを持つ光で、長時間見続けることにより眼や体に様々な障害を及ぼすと言われています。
トレド大学が行った研究では、ブルーライトを浴び続けることで網膜にある「レチナール」という物質が毒性反応によって変化し、光受容細胞を攻撃するようになることが判明しました。最終的には「黄斑変性症」の進行を早める恐れもあるとのことです。
黄斑変性症は、欧米では成人の失明原因1位の病気です。50歳以上の約7人に1人の割合で疾患の兆候が見られますが、治療方法は未だに見つかっていません。
加齢黄斑変性とは、モノを見るときに重要なはたらきをする黄斑という組織が、加齢とともにダメージを受けて変化し、視力の低下を引き起こす病気のことです。私たちはモノを見るときに、目の中に入ってきた光を網膜という組織で刺激として受け取り、その信号を脳に送るために視神経に伝達します。その網膜の中心部分が黄斑です。
年齢を重ねると身体のいろいろなところで病気がでてくることがあります。加齢黄斑変性もその一つで、加齢により網膜の中心部である黄斑に障害が生じ、見ようとするところが見えにくくなる病気です。加齢黄斑変性は一般には馴染みの薄い病名かもしれませんが、欧米では成人の失明原因の第1位で珍しくない病気です。日本では比較的少ないと考えられていましたが、人口の高齢化と生活の欧米化により近年著しく増加しており、失明原因の第4位となっています。50歳以上の人の約1%にみられ、高齢になるほど多くみられます。比較的最近まで治療法がなかったのですが、最近いくつかの治療法が新たに開発されて、多くの患者さんで視力の維持や改善が得られるようになってきました。
歳とともに色んな病気がでてくる
困ったもんだ。
ソース元
「ブルーライト」で失明が早まる!?米トレド大学が発表